睡眠時無呼吸症候群(SAS)
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)とは、睡眠中に呼吸が長時間にわたり止まったり、また呼吸自体が浅くなったりする病気です。夜間睡眠中に低酸素状態十分な睡眠時間を確保していても睡眠の質が低下するため、日中の強い眠気や倦怠感などを引き起こします。
次のような症状や、ご家族からの指摘がある方は睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
このほかにも、
などの症状がみられることがあります。
睡眠時無呼吸症候群を放置すると、交通事故などのリスクが高まるだけでなく、高血圧や心疾患、脳卒中、糖尿病などの発症リスクも上昇します。時として重症化すると突然死につながることもあると言われます。仕事や日常生活にも大きく影響するため、気になる症状がある方は早めの受診をおすすめします。
睡眠時無呼吸症候群は決して稀な病気ではありません。程度の差はあっても罹患されている方は非常に多く、きっとお知り合いの方にも睡眠時無呼吸症候群と診断されてCPAP療法を受けられている方がいらっしゃるのではないでしょうか?

睡眠時無呼吸症候群が疑われる方には、当院ではご自宅で行える簡易検査をご案内しています。
専門の会社から検査機器をご自宅に郵送で貸し出し、ご自身で一晩機械を装着していただいた後、再度郵送で機器を送り返していただき、後日検査の解析結果を聞きにいらしていただきます。初回に受診されてから解析結果が出て、再度いらしていただくまでに2-3週間を要することをご承知ください。
ご自宅で行っていただく検査では、口と鼻に呼吸センサー、指に血中酸素濃度を測定するセンサーを装着して就寝いただきます。睡眠中に10秒以上続く無呼吸・低呼吸の回数や、血中酸素濃度の低下の有無を調べることで、睡眠時無呼吸症候群の重症度を評価します。

睡眠時無呼吸症候群の標準的な治療が「CPAP療法(経鼻的持続陽圧呼吸療法)」です。
CPAP療法は、就寝時に鼻へ装着したマスクから一定の圧力をかけた空気を送り込み、狭くなった気道を広げて呼吸を維持する治療法です。中等症から重症の睡眠時無呼吸症候群に高い効果が期待でき、日中の眠気やいびきの改善、合併症の予防にもつながります。



CPAP療法は健康保険が適用されます。CPAP機器は購入していただくものではなく、健康保険を適用した診療の一環として、医療機関から貸し出されるものになります。
健康保険を適用するためには、定期的な受診が必要です。当院では、原則として1か月に1回、定期的に受診していただき、その際に自覚症状やCPAPの使用状況、機器に問題がないかなどを確認いたします。
健康保険の自己負担割合が30%の方の場合、受診料とCPAPの費用を合わせて、1か月あたり4,500~5,000円程度の費用がかかります。
当院では、CPAPを使用されている患者様には、受診時に翌月の受診日を決めてからお帰りいただくようお願いしております。
当院の一般外来は基本的に予約制ではありませんが、CPAPを使用されている患者様については、受診当日にあらかじめCPAPの使用状況のデータをダウンロードして準備する必要があります。また、月内に受診していただけているかを管理する必要もあるため、CPAPを使用されている患者様には、なるべく事前にご予約いただくようお願いしております。
もし予約当日にご都合が悪くなり、ご来院いただけない場合は、お電話でご連絡ください。同月内であれば、受診日の変更が可能です。
これまで他院でCPAP療法を受けられていた患者様が、当院への転院を希望される場合は、前医で診療情報提供書を作成していただき、受診当日にご持参ください。
前医での治療を継続するためには、以下の情報が必要となります。
・現在使用されているCPAP機器の情報(メーカー、圧力の設定値など)
・これまでのCPAPの使用状況
・初めて睡眠時無呼吸症候群と診断された際の状況(治療前の自覚症状、検査を行った日付、検査結果のデータなど)
・初回のCPAP導入日
また、当院では、継続して治療を行うことができないメーカーのCPAP機器もございます。そのため、転院を希望される場合は、初回受診前にお電話でご連絡いただけますと幸いです。