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循環器内科

虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)

心臓の表面には、心臓自体に酸素を供給している冠動脈という血管が走っています。
動脈硬化などにより冠動脈に狭窄を生じ、心臓の筋肉に十分な血流が行かなくなると酸素不足となり、痛みや圧迫感、しめつけられる感じなどの症状が現れます。
これを狭心症と言います。初期では心臓が多くの酸素を必要とする運動時だけに胸痛が出ることが多く、休むと治まってくるのですが、進行すると安静時にも現れるようになり後に述べる心筋梗塞に移行しやすくなり危険です。
また狭心症の中には冠動脈に動脈硬化が無くても冠動脈自体がけいれん・収縮して狭窄を生じ血流が悪くなり、狭心症のような症状が出る場合もあります。これを異型狭心症(冠れん縮性狭心症)と呼びます。この場合、発作は安静時にも起こり、特に明け方に多く見られます。

虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)

動脈硬化で冠動脈の内腔が狭くなったところに、血栓(血のかたまり)が詰まって血管を閉塞してしまうと、酸素の供給が途絶えて心筋は壊死してしまいます。これを心筋梗塞と呼びます。心筋梗塞は非常に危険な状態で速やかに処置を行わないと、死に至るため、当院にいらした際には速やかに大病院と連携をとり緊急処置を行っていただきます。

狭心症や心筋梗塞のような心臓の筋肉への血液供給が不足したり、途絶えてしまう病態をまとめて「虚血性心疾患」と言います。一刻も早い診断(心臓カテーテル検査)と適切な治療が必要な病気といえます。

弁膜症

心臓内部は、上下左右4つの部屋に分かれており、上の部屋を(左・右)心房、下の部屋を(左・右)心室と呼びます。また左右の心室から全身に血液を供給する大動脈、肺に血液を供給する肺動脈という血管が出ています。
この心房―心室の間と心室―動脈の間にある、扉のように開閉する部分を「弁」と呼びます。心臓の中には4つの弁(僧帽弁、三尖弁、大動脈弁、肺動脈弁)がありますが、これらが硬くなり開きにくくなったり(狭窄症)や閉じ合わさりが悪くなり逆流すようになったり(閉鎖不全症)という状態を心臓弁膜症と呼びます。生まれつきの異常がある場合や加齢変化、リウマチ熱の後遺症、動脈硬化、心筋梗塞などに伴って生じる場合もあります。
弁膜症が進行してくると徐々に心臓の負担が増え、息切れや倦怠感などの心不全症状が現れてくるため、薬を飲む必要性があります。また重症になると手術が必要になることもあり、定期的に進行の有無を確認する必要があります。 当院でも心臓超音波検査(エコー検査)により診断を行うことができます。

心不全

心不全とは、心臓のポンプ機能の低下などにより全身に十分な血液を送り出せなくなる状態をいいます。 心不全の症状は、原因によっては突然出現することもありますが、多くはゆっくりと現れてきます。具体的には息切れ、動悸、疲れやすさなどの症状を呈します。

うっ血性心不全

原因はさまざまですが、心筋症や心筋梗塞による心臓機能の低下、不整脈、弁膜症などがあります。
初期では運動時(階段を上ったり、重いものを持ったりした時)に息切れを生じるようになりますが、進行してくると安静にしている状態(全く動かずにじっとしている状態)でも息苦しさ、呼吸困難などを生じるようになり、夜間横になって眠ることができなくなったりします。重症では入院が必要になってしまうことが多く、早い段階でご相談いただき治療を開始する必要があります。まずは内服薬の内服ですが、重症になると両心室同時ペースメーカーの植え込みを行ったりすることもあります(心室再同期療法)。

心不全症状が辛く、なかなかご来院いただけないような患者様につきましては、往診や在宅診療などを行っていきます(お住まいの地域の制限がございます)。ご希望があれば一度お電話でご相談ください。

成人先天性心疾患

生まれつき心臓になんらかの構造上の異常があり(心房中隔欠損症、心室中隔欠損症、ファロー四徴症、修正大血管転換など)、小児科からずっと経過をみられている患者様、あるいは手術を受けられた患者様についても、成人の患者様につきましては当院で診療させていただいております(中学生以下の患者様は小児科の外来をご紹介させていただいております)。もともと先天性心疾患患者様に生じる不整脈のカテーテルアブレーションを専門にしており、その経験を生かしながら診療を行ってまいります。
また東京女子医科大学の循環器内科・循環器小児科とも密な連携をとりながら、治療を行っていくこともできます。数ヶ月に一度などで大病院にかかられている方でも、通常の一ヶ月に一度の処方などもできますのでお気軽にご相談ください。
成人先天性心疾患